問われる地域医療、クリニック開業か雇用医師かについて
近年、医師不足が深刻な社会問題となっている。小児科など科によっては、専門医が存在地域もある。医師不足の悩みを抱える地域の多くに、開業医の少なさが挙げられる。クリニック開業にいたるまでのコストやリスクが医師の独立を妨げる要因となっている。また、クリニックにはかかりつけとして医師への重圧が顕著となっており、若い医師は非常勤やいわゆる「雇われ」として大病院に勤続し、無理なく医師を続けることも少なくない。
地域医療の拠点として、クリニックは重要な役割を果たすことは言うまでもない。特に前述した小児科や産婦人科など、専門医を必要とする医療は地域への常駐が必須である。山間部や離島地域などは、内科や外科医の不足も指摘されており無医療村の発生も問題視されている。少子高齢化社会が叫ばれる現代、医師不足は地域での生活を脅かす原因にもなっている。医師の不足と、その医師を常駐させるクリニックの存在意義について、国政での補助などの検討が必要である。